ファッションをどう楽しむか


 
洋服。それは私たち人間にとって必要不可欠なものである。時には寒さから身を守る機能性をもち、時には他者を引きつけるデザイン性を持つ。人々は常に洋服を身にまとい日々生活しているのだ。これは世界中で共通な概念であり、これから先も人間と洋服が切り離されることはないだろう。一方でファッションの楽しみ方は人それぞれ三者三様である。お気に入りのブランドで自らのスタイルを確立しファッションを楽しむ人もいれば、ファストファッションでいち早くトレンドに順応しそれを楽しむ人もいる。正解はない。しかし、ファッションを楽しむ上でひとつ忘れてはいけないことがある。それはすべての衣服に誰かの手が携えられているということだ。
 
『ザ・トルゥー・コスト〜ファストファッション真の代償』という映画の一場面でとても印象的な言葉が記録されていた。「私たちは厳しい労働環境下で服を作っています。事故で多くの衣服労働者が亡くなりました。これは本当につらいことなのです。ただ買って服を着るだけで、人はどれだけ大変かを知らない。血でできた服なんて誰にも着て欲しくありません。」
これはバングラデシュで働く一人の女性による言葉だ。この言葉だけでファストファッションがもたらした、いやそれ以上に私たちの無知がもたらした負の代償がいかに悲惨なものかを感じ取ることができるだろう。
 
ファストファッションの台頭は人々の可能性、楽しみを広げた。一方で倫理的にも環境的にも大きな犠牲を生み出してしまった。ファストファッションを買うべきではないと断言はできない。なぜなら上記のようにファッションの楽しみ方は人それぞれだからである。しかし、向き合い方は変えることができるのではないだろうか。Forever 21の日本からの撤退時、閉店セールと題した安売りの際には多くのアイテムが床に散乱し、粗雑に扱われていた。多くの人が関わって生み出されたものがそのように扱われるべきではない。つまり、問題視されるべきなのはファストファッションそのものではなく、それの広がりによって変化してしまった私たち消費者の意識なのだ。
 
私自身、自らの着用しているTシャツ、新たに買い足そうか迷っているデニムパンツ、その見た目だけでなく背景を理解し尊重することを通してもう一度ファッションに対する意識を改めてようと感じている。ぜひ一緒にもう一度ファッションに対する意識を見つめ直してみないか。
 
私たちMIMOはファッションを楽しむことを忘れることなく、様々な問題解決に向け協力して取り組んでいきたい。

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